vol.19 色弱のおハナシ
日本人の場合…男性の20人に一人、一クラスに一人の割合
「色弱」は、かつては「色盲」と言われたり、最近では、「カラーブラインド」という言葉で呼ばれたりしています。
色を認識する眼球の奥にある錐体(すいたい)の数が違うことで、見え方に遺伝的な特性がある人のことで、
5色フルカラーで見える一般的なタイプをC型というのに対し、P型、D型、T型、A型があります。
詳しい説明については、北海道が誇る
「北海道CUDO(カラーユニバーサルデザイン)機構」さんのHP
をぜひご覧頂きたいと思いますが、
現代社会だからこその不便
色弱という「不便」は、今まさに、色に溢れる現代だからこそのなのだと言います。
赤と黒が見分けにくいことから、カレンダーの休日を見落としてしまったり、
強い印象を残すために黒字に赤で「危険!」「この先に崖」となどと注意!を呼びかける文字が、逆に見えなかったり。部屋の片隅に置かれた、消化器を見つけにくかったり。
しかし、ある当事者の方に聞いたお話にへぇぇ〜!となったことがあります。
それは、「僕は、吹雪の中を歩くのが得意でね。他の人が、降りしきる雪で見えない周りの景色が、僕は見分けられて、スタスタ歩けるんだ」
昔、人も進化の過程で海で魚を捕っていたこともあれば、森で木の実や獲物を追っていたこともありました。
蝶の目には、蜜のある花は、まるでハイライトがかかったように見える、見分ける能力があると言います。
進化において、その身を守ろう、生きようとした能力の一つの形なのではと思うのです。
最近は、特殊なライトを使って、色弱の人の見え方を体験する装置も開発されています。そうした、ユニークな体験ができるイベントがまもなく札幌で開催されます!
ぜひ、会場に足を運んでみて下さい。
2019.8.5