vol.95 身体が動かないからといって心まで動かない訳じゃない!「したい」を叶えるびっくり最新バリアフリーテクノロジー

iPhone・iPadを操作する道具を自在に設定できる!

ものリハは、身体に障害があっても、様々な道具を工夫して、したい動作ができる方法を見つけるワークショップ。

11月17日の回で紹介していたのは、今年9月に配信が開始されたAppleのiOS13で飛躍的に向上した「アクセシビリティ機能」についてでした。

ものリハ主宰者のお一人で田中先生と同じく作業療法士の小玉武志先生が、

実際にiOS13のiPadを操作しながら、その画面をプロジェクターに投影しレクチャーして下さったのですが、その設定できる機能の細かさに驚きました。

説明する小玉武志先生

説明する小玉武志先生

具体的にはとても説明しきれませんが、その要点をご紹介すると…

★ポイントは2つの動作。指の代わりに…

障害が重ければ重いほど、人は自力でできる動作が少なくなります。しかし、身体が動かないからと言って、心まで動かないわけではありません!

むしろ、知りたい、分かりたい、行ってみたい、やってみたい…という心はより強くt高く羽ばたきます。

iPhoneやiPadなどのタブレット端末は、それ一つあればインターネットを通じて外と繋がったり、情報を得たりできるまさに世界への扉。

しかし、これまでは、iPhoneやiPadなど、画面を指で触って操作するタイプの端末は、手指を動かす動作に障害がある人にはハードルの高い機械でした。

(私も50歳を越え、水仕事をする指先の皮膚が硬くなり、iPhoneの画面が反応してくれなくなることも増えました…汗)

しかし、要は…

使いたいメニューやアプリのマークのある所に指を持っていって、タップする

この二つの動作が出来れば、操作できる訳です。

まず、この、「使いたい所に指をもっていく」という動作を、

iOS13について説明する作業療法士 田中栄一先生

指ではなく、「マウス」や「ジョイスティック」「トラックパッド」「テンキー」などなどに置き換え、自由に設定できるようになりました。

様々なボタン1様々なボタン2

実は、Androidスマホでは以前からマウスで操作はできたのですが、iPhoneでもIOS13から出来るようになっただけではなく、その他の様々な装置に置き換えることができるようになったのは画期的!!とのことでした。

トラックパッドやトラックボール、ジョイスティック、ゲームコントローラーなどは、そもそもパソコンやゲームを楽しむ時に、大きく手を動かさずに画面上の行きたい所にポインターを素早く移動させることができる装置として、一般的に売られています。

それらの市販品に置き換えることで自分の身体に合わせて設定できるようになったという訳です。

そして、もう一つの動作「タップする」は?

「頭の動き」もボタンにできる!?

指でポンっと叩く「決定」の動作タップは、いわゆる次の動作へ移るためのスイッチ。

それも、マウスのクリックボタン、ジョイスティックをぐっと押し込むなどの他、右手でポインターを移動させ、左手で大きなボタンを押すなど、自由に設定できるようになりました。

そのボタンとして、頭のちょっとした動きなども設定できる…というのには、思わず「えっ!そんなこともできるの!?」を、声をあげてしまいました。

などなど…、iOS13のアクセシビリティ機能については、便利な機能がまだまだありますので、興味のある方は、Appleのページを貼り付けておきますので、ご覧になってみて下さい。

iOS13についてのAppleのページ

しかし思うのは、そうした便利な機能は、細分化されるだけ、使いこなせなければ無いのと同じ…ということ。

願わくば、ものリハのような活動がもっと知られて、知っている人同士が繋がり、知らない誰かをサポートできる体制ができて欲しい。

このリポートを読んだ方で、だれかこうした情報を必要としている人がいたら、ぜひ教えて差し上げて下さいね。

情報へのアクセスも、遊びも、学びも…すべて自分の意思でできる以上の喜びはないのですから。

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2019.11.20

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