vol.98 カワハラ〜“かわいそう”がハラスメントに!?慈悲と優越感と

鋭い刃物のように刺さる“かわいそう”

先日来…

「れいわ新選組の舩後・木村両氏はかわいそうなのでは?」と、私がある人から受けた質問に端を発した投稿で、先週金曜日に、Nさんが、

「それは、カワハラ。かわいそうと言うことで人を傷つけるハラスメントである」といったコメント下さいました。

なるほど!ウマい!座布団10枚!と、おおいにうなずいた私ですが、

で、改めて、ハラスメントの定義をググってみると…

「行為者の意図にかかわらず、相手方に不利益や損害を与え、若しくは個人の尊厳又は人格を侵害する行為」とあり、

セクシャル、パワー、アカデミック…などと個別の具体例が説明されています。

そういう意味では、たしかに、「かわいそう」という言葉は、

言った人にしてみれば、純粋に気の毒に思っての言葉で、一種の“思いやり”や“やさしさ”を表現したつもりで発しても、

言われた側は、「余計なお世話!」「差別された」という気持ちにさせられる、グサッと心を刺すような、破壊力の強い言葉であり…ま・さ・にハラスメント。

これまで定義されてきた数あるハラスメント(中には、35ものハラスメントの定義を紹介しているサイトもありました)の中に、堂々ランクインしてもおかしくない!と思う、的を射た表現に思いました。

…と、感心ばかりしていてもただの借用にしかなりませんので(笑)、私なりにちょっと、考えてみます。

かわいそうってそもそもどんな時に使う言葉でしょう?

千画本舗さんbyPhotoAC

慈悲と優越感と

☆小さな子供が転んで、足をすりむき、「痛いよ〜!」と泣いているところに、かけよったお母さんが「あらあら、かわいそうに」

…うん、優しい良い感じ。

☆車いすの人が、近所のスーパーにでかけ、普通に買い物しているのを見て、通りかかったおばあさんが「あらあら、かわいそうに」

…ん!?なんかおかしくない?

前者が良くて、後者がおかしいのは、

前者が、痛いと思っている子供の心と、お母さん双方の気持ちのソリがぴたりと合っているのに対し、後者は、

本人が(すでに)痛がっていない「障害」を、一方的に気の毒がっていて、双方の気持ちのソリがまったく合っていないとこと。

おばあさんは、前者のお母さんのような、慈悲の気持ちかもしれないけれど、

「障害があると、何をするにも不便、不幸」と思い込んでいる=障害しか見えていないことが言葉で露呈され、それが障害がある人を傷つける。

こうした例の他、最もやっかいなのは、“かわいそう”という言葉に「優越感」がのぞく人。たぶん、ハラスメントと言いたくなるのは、このタイプで、

できないと決めつけ、無能扱いしていることに気づかない。

慈悲と優越感ーーーー

この二つをはき違えていることに気づかなければ、何度でも人を傷つけてしまうことがあるんです。

………今ひとつ、結論にはなっていないと思いますが、どのように言葉を運べば、「かわいそう」という言葉は、ハラスメントになることを気づいて貰えるか…考え続けて行きたいと思います。

2019.11.25

 

 

 

 

 

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です