vol.111 2019年をつれづれに〜奇策が生んだブレイクスルー
2019年も残すところあと今日一日となりました。
7月13日にスタートした当コラムも111回。
読んで下さった皆様、感想を下さった皆様、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます!
令和元年となった今年をつれづれに回想してみると、協創UD的に、何より大きな出来事だったのは、
れいわ新選組から二人の重度障害を持つ議員が誕生したことでした。
これまでどれだけ多くの障害当事者や家族、関係者が訴えてきても、なかなか国会という場に響かすことができなかった声を、
障害がある中でもかなり重度の障害がある舩後・木村両議員本人が生身でもって届けたことの意義は…まさにビッグバン級の出来事だったかと思います。
そのビッグバンは、れいわ新選組が、元々、自民党が党利党略のために考えた「名簿順に当選者を決める」比例代表選挙の仕組みをうまく利用した奇策によってもたらされました。
いやぁ〜、びっくりしました!まさに、「その手があったか」!
選挙速報で、お二人の当選を知った時の嬉しさ、
自分が投じた一票が生きたことを実感できた喜びは忘れません。
* * * * *
そして、その舩後議員も、今後利用する可能性を探っている「分身ロボット」の開発者、吉藤オリィさんのお話を直接聞く機会があったのも、今年の私的重大ニュースに入る出来事でした。
身体が動かない、動かせない、移動が困難という物理的な壁を、ロボットという分身を代わりに移動させ、それを遠隔操作することで、“存在”を飛ばす。
こちらも、その手があったか!?と、思わず叫んだその方法は、
遡ると、思春期に引きこもり、友達ができない辛さを抱えながらも折り紙だけは得意だったオリィさんに、「折り紙が折れるならロボットも作れるでしょう」と、ロボットコンテストに勝手に応募し出場させたお母さんの奇策によってもたらされました。
そのコンテストで偶然優勝を果たし(オリィさん談)、ロボット作りの師匠と出会い、その師匠に弟子入りしたいがために、師匠が教鞭を執る高校への進学をめざして勉強…、その高校時代から世界的ロボットコンテストへ出場して世界3位となり…早稲田大学への入学資格を得…中退して「オリィ研究所」を設立。
オリィさんの人生における研究テーマは「人類から孤独を解消する」ことだそうです。
* * * * *
今年遭遇したこの二つのエピソードは、私に、
ブレイクスルーを図るには時に“奇策が必要”であることを教えてくれました(笑)。
正面突破を試みつつ、時に脇から攻めてみる。
謀(はかりごと)は密なるをもって良しとす。忍忍(ニンニン)!
奇策による突破は、どこか痛快でもあります。
奇策は機転と表裏一体。
来年2020年は、機転力を研き、“奇策”を探す旅にでようーーーーー(笑)。
* * * * *
もとい、
今年一年、コラムを読んで下さり、本当にありがとうございました。
どうぞ2020年もよろしくお願い致します!
皆様にとって来たる年が佳い歳になりますように。
2019.12.31