vol.117 戦力を掘り起こす!〜ZOOM動画編集講座〈協創UDコラム〉
将来の戦力
昨日、道南にある八雲病院に入院している若者4人とZOOMで結び、動画編集講座を行いました。
去年12月に初めて実施したのに続き、2回目の開催。
目標はずばり、将来、動画編集マンとしてお仕事をお願いしたいと思っているからです。
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今、弊社が必死になって(笑)サイト作りを進めている
「Nacamise(ナカミセ)事業」は、居ながらにして店内や施設内の散策を楽しめる動画コンテンツで、
散策をしながら、同時に施設内の動線やバリアをチェックができるのが売り。
しかし、さらに欲張って…
その撮影に関わるカメラマンや、動画編集、はては、サイト運営まで、
将来、障害や病気がある当事者の皆さんにも協力・参画してもらえるシステム作りがサイドミッション。
かくして、昨日、道南八雲病院に入院している筋ジストロフィーや脳性麻痺などの障害がある
N.Sさん、S.Dさん、M.Sさん、S.Sさん4人の若者(いずれも20代前半)とテレビ会議システムZoomでつながり、
動画編集講座を行いました。
しかし、なぜ、八雲病院の患者さん達?と思いますよね。
それは…何せ彼らは、優れたeゲーマー。
たとえ身体に重い障害があったとしても、コントローラーを操れれば、ゲームは互角!
実際にその腕前はNHKでも取り上げられ、今や、ゲーム業界にもその名をとどろかせている存在なのです。
その繋ぎ役となって下さったのが、八雲病院の作業療法士 田中栄一先生。
先生は、病気の進行で徐々に筋肉が動かせなくなっていっても、動かせる部分に合わせてゲームコントローラーやパソコンのマウスを改造。
パソコンのモニターを、彼らの首の角度や姿勢に合わせてセットする達人。
今や、八雲病院のリハ室は、さながら工房のよう。
3Dプリンターを患者さん共同で購入し、自分達にとって使い勝手の良い補助具を設計して作ったり、割り箸、パソコンパーツ、工業用部品なんでも駆使して、コンピューターを操るのです。
身体は病気かもしれませんが、しかし、彼らの頭脳や心は明晰そのもの!
ゲームができるなら動画編集だってできるはず!と、
田中先生にご協力をお願いし、呼びかけて下さったところ、4人の若者が参加してくれたという訳です。
昨日は、完成した動画を見てもらい、その動画をどのようなソフトを使い、どういう手順で作っていったかを見て貰いました。
いや、もう、目は真剣そのもの。そして…飲み込みも早い。
なんかですねぇ…私などの想像を超えた速さで習得してくれるかも?と、嬉しい予感もしています。
少しづつでも色々試しながら、働く環境なども整えて行きたいと思っています。
まだまだ勉強したり調べたりしなきゃならないことだらけですが、一歩一歩進んで参ります。
2020.1.23