“障害者知見”は社会資源!〜スキルアップ講座 no.151

去る先週金曜日に札幌市社会福祉協議会ボランティア活動センターのご依頼により、

「障がい当事者講師 スキルアップ講座」の講師をさせて頂きました。

障がい当事者講師とは、ご自身の障害体験を語ることで、その知見を社会資源にしようと活動している人々のこと。

 

入場前の検温に、マスク着用の確認、着席は長テーブルに一人…というコロナ対策をした上での開催。

車いす(肢体不自由)、視覚障害、聴覚障害、盲ろう、精神・発達、内部障害…がある、限定20人の方々に

「伝わる技術と資料の作り方」についてお話させて頂きました。

途中5分の休憩を含め、たっぷり2時間の講義に、皆さん、熱心に耳を傾けて下さいました。

牧野准子さんが撮影して下さいました(謝謝)。私もフェースシールド着用にて。

まずは、ビジネスプレゼン講座でもお話させて頂く基礎編。

「スピーチ・プレゼン構築の基礎」から。
いきなり台本を書き始めるのではなく、

*タイム(持ち時間は何分?)

*ターゲット(聴衆設定)

*ゴール(落とし所は?)

をあらかじめ、しっかり意識してから作り始めましょう〜…というところから、

単に「話す・伝える」のみならず、

「分かりやすく伝える」「興味をもって聞いてもらえる」には、

どのように考え、組み立て、進行したら良いかについて…より、レベルの高い講演を実現する方法につっこんで行きました。

“障害”は知らない人にとってはとても刺激的……だから…

人は、自分が起こすべき行動が分かっている時に行動できる…ことを、宇宙人のケースを例に考えて頂き、

とかく、障害や病気について話す…となると、苦労話、こまった話、社会に横たわるバリアへの提言(困難)など、重い内容になりがちで、

事実を話しているだけであっても、聴く側にとっては、真剣に聴けば聴くほど、苦しい・悲しい・悔しいなど、ネガティブな気持ちを抱きやすくなってしまいますが…

 

 

 

 

“障害”は、知らない人にとっては、非常に刺激的な情報である分、加工が不可欠!ショックや同情に直結させない為にも、

正々堂々と爽やかに、時にユーモアをからめてお話すると良いですよ

…と、事例を挙げてご紹介。

障害自体が悲劇なのではなく、障害によって、

当たり前に享受できるはずの権利・行動が制約されることが真の悲劇

であることを、明確に区分けした方が良いとお話しました。

「障害そのものが困難を生み出す」と受け止められてしまうと、話しが袋小路にはまってしまうことにもなりかねません。

その人の体の状態ではなく、社会のあり方にこそ権利・行動を阻む原因があることに目を向けてもらい、

改善しよう・しなければ!という意識に繋げてゆくことが、障害当事者講師の使命

と、激励(ハッパをかけ)させて頂きました。

文字の大きさ、文章を文字で出す時の注意点などなど「資料編」

「伝わる話し方」に続いては、資料編。

後半は、パワポを使う場合の文字の大きさやボリュームについても、分かりやすく見せるコツなどについてお話しました。また、文字ばかりではなく、

写真やイラスト、絵などを効果的に使う方法

(無料の素材サイトの紹介)や、おすすめ動画編集コンテンツについても、簡単に解説し、

動画といっても、すべてが動画である必要はなく、

写真をならべて紙芝居のように展開するスライドショー形式にて、

自分のプロフィールや生い立ち、

日々の生活についてご紹介すると、話しの中にメリハリとアクセントがつくことをお話しました。また、プロの講師として、必要な、資料として使う著作物の扱いなどについてもその考え方などについてお話しました。

 

2時間という長丁場だったにもかかわらず、皆さん、本当に真剣に、

時には笑みをうかべ、深くうなずきながら聴いてくださいました。

障害がある方々の中でも、その経験を多くの人に報せたいと、活動されている皆さんの知見は、

今後の超高齢社会において、どれだけ貴重な知恵・知識・知見になるかしれません。

皆さんも、ぜひ、当事者講師の活動にご注目頂きたいと思います。

また、そうした情報発信の仕方について、私でお役に立つことがありましたら、お問い合わせ下さいませ。

 

2020.7.20

障がい当事者講師の会「すぷりんぐ」https://spring-hokkaido.jimdofree.com

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