vol.7 就職を目指せ!障害がある若者への「自己紹介プレゼン講座」
WIN-WINの“働く”カタチ
今、高知県に住む、就労・就職を目指す障害がある人達への「自己紹介プレゼン講座」を担当させて頂いています。
6~7月8回に渡り、毎週ZOOM(テレビ会議システム)で、私のオフィスと高知県に住むそれぞれの皆さんのご自宅のパソコンを結び、これまで7回の講座を行ってきました。
毎週木曜日の定時になると、パソコン画面に13人の顔がわらわらと集まってきてくれます。
「そちらの天気はどうですか?こっちは晴れてます」
「こっちは大雨で雷鳴ってます!」と、何気ない楽しい雑談から始まる、札幌ー高知で行う45分講座。
カリキュラムは、「ガイダンス」「伝わる声と姿勢の作り方」「自己紹介map(構成)作り」などで、皆さんの表情は真剣そのもの。障害も、身体、視覚、精神疾患、発達障害など様々です。
企業との就労・就職面接もネットを介したweb会議形式で行い、勤務も基本的に在宅で行ういわゆるテレワークを目指しています。
それぞれの理由で“通って勤める”のが難しい人が在宅で職を得ることができ、また、企業の側としても出勤にかかる条件を整備することなく仕事をしてもらい、法定雇用率達成にもつながる、まさに双方にとってWIN-WINの“働くカタチ”です。
まずは自分の障害・病気について…しっかり分かりやすく説明
私が一番最初に皆さんにお伝えすることは、とにかく…
ご自分の障害や病気についてはご自身からしっかり分かりやすく説明して下さい…
ということ。
脊髄損傷の方でしたら、障害の程度はどのような感じで、パソコンはどの位使えるのか。
弱視の人なら、「“目の焦点の中心が右側にずれているため、お顔を見るときに斜めから見る形ようなハスに構えた感じになります”という説明でどうかな?実際は見える範囲はどんな感じ?トイレットペーパーの芯を覗いてる感じとか?」と、ヒアリングしながら、実際にどのような言葉や表現を使って、障害や病気を企業側に説明するかについて検討・レクチャーしてゆきます。
自分の障害についての説明…というのが、これが意外に難しい。
自分が一番分かっている…のは違いないのですが、それをどう他人に説明するかについては、ノウハウとテクニックが必要です。
それを堂々としっかり説明した後はもう、人間性や人としての魅力を伝えるのみ!皆さんが障害を克服した強さ、しなやかさ、ユニークさ、豊かな感性をアピールして下さい!と伝えます。
そしてかならず、「障害について説明するときは、絶対に弱っちい空気を出さないで」とも伝えます。人というものは、弱っちい空気=弱気な雰囲気を出すと相手の邪鬼を呼んでしまいます。謙虚な姿勢は良いけど、ぜったい弱っちい空気は出しちゃだめ!堂々と誠実に爽やかにお話し下さいと伝えます。
皆さんは、講座での私の話をしっかり受け止め、書いて下さった自己紹介mapの草稿はどれも素晴らしいものでした。
受講して下さった皆さんが見事就労・就職を達成できることを札幌から全力で祈っています!
2019.7.19