vol.13 “偏見”とは?〜それを取り除く方法
集団生活を営む人間が持つ強固でやっかいな思考回路〜偏見
かつて制作していた番組の取材で、心理学の教授に「偏見」について伺ったことがありました。
心理学的に…
「偏見とは、集団に対してステレオタイプ的な非常にゆがんだ見方をすること」
「自分が“属するグループ”から“属さないグループ”に対して抱くネガティブな見方」
しかも、その見方は不当であると他人から指摘されても改められない強固なもので…
集団生活を営む人間が、誰しも持っている思考回路とのこと。
しかし、そうした偏見を取り除く方法は色々研究されている、と先生はおっしゃいました。
「対人魅力」が壁を低くする!
それは、「対人魅力」という、これまた人間が持つある別の思考回路を使う方法。
「対人魅力」とは、例えば…
通勤バスで毎朝みかける人が、ある朝いなかった時…「あれ?あの人どうしたんだろう?」と思うような、
→見かけたり、接したりする頻度が多い人に親近感を持つ心理
選挙運動などで、候補者が、とにかく人に会い、握手をしようとするのは、この対人魅力の心理を狙ったものとも言えるそうです。
結論!人間が持つ、強固で頑固でやっかいな“偏見”を取り除く方法、それは…
とにかく会うこと!
偏見を持っている人は、偏見を抱いている集団の個人個人について、何も知らないので、その個人に会い、対人魅力を感じれば、集団全体に対してもネガティブでなくなる
というのです。
私も、たくさんの障害がある人たちに出会うことで、「障害」を飛び越えた先にある 一個人としての魅力に触れ、心の中にあった壁を低くしてゆくことができました。
出会う場を作り、コミュニケーションする場を創出してゆくことで、社会をバリアフリーにしたいです。
2019.7.29