vol.26 ワクワクが止まらない!「分身ロボット」が広げる働き方の可能性
物理的バリアを飛び越える「分身ロボット」
先の参院選で、ALSの舩後さんと脳性麻痺の木村さんが当選し、議員になられたことで、これまで山のごとく動かなかった「厚労省」が、制度の見直しに動き出しました。
そのニュースを見て、「やっと!」という気持ちと同時に、歴史の転換点にいるのを感じています。
本会議場のバリアフリー化工事が行われたものの、本来、新人議員が座るはずの前方の席ではなく、入り口入ってすぐの場所であったり、
公聴会などへ今後出席する別の部屋の改修はどうするのかなど、他の課題がある中で、
「分身ロボット」を使って参加する方法も検討の一つと知り、「お〜〜!」と、思いました。
分身ロボット「OriHime」が、視覚的な障害の有無を無くす未来
昨年東京で、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を使った実験的なカフェが期間限定でオープンしました。
それは、日本各地にいる脳性麻痺や筋ジストロフィーなど、自分では「移動」が叶わない子供達が、家や病院にいながらにして、東京のカフェにいる分身ロボットをパソコンで操作し、珈琲を運んだり、会話をしたりする「接客」にチャレンジした試みでした。
技術を提供したのがオリィ研究所で、そのHPには…
OriHimeは、インターネット経由でコントロールする分身ロボットです。遠隔地間でも存在感を伝達し、負担のないコミュニケーションを実現するために設計されています。
とあります。
すでに、テレワークを導入している企業が、オフィスで働く社員と自宅で勤務する社員がシームレスに働く環境作りのために取り入れを検討したり、
今後、ビジネス、教育など幅広い分野と場所での活用が期待されている最新のインフラソリューション。
時代は益々SFに近づいている!と、私はワクワクが止まりません(笑)。
まずは、障害当事者の方の「ロボット参加」が始まり…しかし、“遠隔地から、自分の身体をそこに運ばなくても会議や打ち合わせに参加できる方法となれば、いわゆる健常者も使いだすでしょう。
ロボット同士が会話する光景では、もはや、視覚的な障害の有無は、そこになくなります。
これまでは考えられなかった方法で、
バリアフリーやユニバーサルデザインが実現する世の中がもうするそこまで来ているのです。
2019.8.14