vol.3ロゴデザインはchiori design(チオリ デザイン)さん
段差やバリアを“ほどく”イメージ…会社ロゴのおハナシ
会社のロゴデザインについてお話させて下さい。
左側に描いた、バリア(障壁・障害物)を象徴している階段が、右に行くにしたがって、なだらかな曲線になる…スロープとして見て頂いても良いですし、ふっと糸がほぐれる…そんなイメージを表現しました。物理的のみならず、気持ちの中に存在する段差を、“”ふっとほぐす”。そんなイメージです。
デザインは、札幌を拠点に活躍しているchiori designさん
デザインをお願いしたのは、札幌を拠点に活躍しているプロダクトデザイナーの伊藤千織(いとう ちおり)さん。
㈲宮脇檀建築研究室に勤務を経て、デ ンマーク王立芸術アカデミー建築学校に留学された伊藤さんは、家具、おしゃれ雑貨、空間デザインなどを幅広く手がけられていらっしゃる他、福祉への造詣も深い憧れのデザイナー。会社設立を考えた時から、ロゴは伊藤さんに…というのが密かな夢。引き受けて頂いた時は、天にも登る気持ちでした。
夜更けのスタバでの打ち合わせに、千織さんはいくつかのエスキース(草稿)を持ってきて下さいました。
「本当に…ほんっとうに!、ただの思いつきの下書きだからね!だから思うことはなんでも言ってね!本当に下書きだから!!」と、何度も念押しして見せてくれた、千織さんが描いたいくつものスケッチの中に、ソレはありました。
“バリア”が”フリー”に!
という、そのものずばりの形。左側にある階段が、漂うようになだらかにほどける…伊藤さんが描いた柔和な手書き線に目が引き寄せられました。
普通、バリアフリーというと、“優しい”、“かわいらしい”、“みんな仲良く”というイメージから、“七色”や”パステルカラー”が用いられることも多いですが、
昨日の投稿にも書きましたように、
バリアフリーは、思いやり、優しさというより、限りなく合理性であるという思いから、あえて、シンプルな線とクールな雰囲気の色使いで表現して頂きました。
会社共々、なにとぞロゴもご贔屓によろしくお願い致します!
chiori design HP(下の写真をクリック)↓
2019.7.15