vol.12 患者、芸術家、アスリート…
受講生Kさんが持つ2つの“呼び名”
一昨日修了した「自己紹介プレゼン講座」の受講生Kさん。
Kさんはうつ病という診断名をもっていらっしゃいました。
Kさん曰く「僕の脳は、鬱になりやすいタイプだと病院で言われたことがあります。」
また、Kさんは、うつ病を知ろうとたくさんの本を読んでいらっしゃいました。
博識でいらっしゃって、お話も明快。私が「Kさんは、お話がお上手ですね」と言うと、「いえ、僕は学者ではなく、患者ですから」と、お人柄も謙虚で穏やか。
人間誰しも、自分が“患者だ”とは、なかなか言いたくないもの。自分の病を認め、それを穏やかに口に出して表現できる。それだけ病み抜いた辛さ、認めて前向きに進もうとする心の強さを感じました。
そのKさんはもう一つのお名前もお持ちです。
それは、“芸術家”。抽象絵画の作品を日々製作していらっしゃいます。
ご本人は、「自称“芸術家”です」と、おっしゃっていましたが、二科展で入選している本流の芸術家にその才能を認められ、個展もすでに開いていらっしゃるそうです。
“アスリート”だけでも良いんじゃない?“パラアスリート”ではなく
「患者」も「芸術家」も、どちらもKさん。
門構えのように必ず「患者」を前に出す必要はないと思います。
一般社会では、車いすでスポーツに取り組む人に対し、「車いすアスリート」や「パラアスリート」と呼んだりします。
ニュースなどを見ていて、「アスリート」だけでも良いんじゃないかな?車いすなのは見れば分かるし…思うのは私だけでしょうか。
2019.7.27