vol.46 北海道はバリアフリーモータースポーツの先進地!
車はバリアフリーマシン!?
「北海道モータースポーツフェスティバル2019 with バリアフリー」の
開催がいよいよ次の連休中の9月16日(月)に迫って参りました。
モータースポーツと言うと、“えふわん” とか “らりー”とか?
正直、インドア派&運動音痴である私の人生において接点などまるで無かったのですが(笑)、友人で車いすレーサーの佐藤友治君との出逢いで、なるほど!車はUD(ユニバーサルデザイン)やバリアフリーの可能性を秘めたマシンであることを知りました。
要するに…です。
身体…上肢(手や腕)や下肢(足)が何らかの理由によって動かせない、動かない、無い状態になったとしても、車を操作することができれば、行けるんです、行きたい所に。
普段、車は、ハンドルは手で、アクセルとブレーキの操作は足で行いますが、それをなんらかの別の方法で操作できるようにすれば、手や足が使えなくても車を動かすことが出来ます。
ちなみに北海道は、意外にこの、モータースポーツのバリアフリーに関しては先進地といって過言ではありません。
札幌には、麻生自動車学校が手動運転装置つきの教習車を所有しているので、障害があっても免許を取得することができますし、
帯広には、体のどの部分が障害されると、車を操作するどのような動作に支障がおきるか…それをどのような装置でカバーすれば良いかを熟知した整備士さんがいて、障害に合わせた車を作ってくれる自動車改造秘密基地…いえ、至極まっとうな会社(株)イフさんもあります(笑)。
もとい、バリアフリーを切り口に、モータースポーツの可能性を発信してきた張本人が、前出の友人 佐藤友治(さとう ゆうじ)君。
学生時代のバイク事故によって車いすユーザーとなった彼ですが、未だそのスピード感や、人としての“自由”や遊び心をもたらしてくれるモータースポーツ(自動車)の魅力から離れることができず、
手動運転装置をつけたカートで、波いる一般ドライバーより早く走って全国優勝したり(そもそも手動カート部門などない)、タイヤを焦がしながら疾走するラリー車、起伏の激しいダートコースを走破するオフロード車、トライクと呼ばれる三輪バイクをばんばん乗り回す根っからの愛好家
(未だにバイクでコケて…「気が付いたら骨折れてたさ〜。痛さ感じないから気づかんかった」とか…ホンマにもう!(笑))。
その佐藤君がバリアフリーモータースポーツ伝道師として参画している「バリアフリーモータースポーツフェス2019withバリアフリー」が、来週月曜日に、新千歳モーターランドで開催されます。
有名ドライバーさんが運転する車の助手席に同乗し、プロのハンドルさばきとG(重力)がかかる迫力を文字通り体感したり(もっちろん、体に障害があってもOK!)、
手動運転装置つきのカート車を実際に運転してレースを楽しんだり、
有名レーサーも、ネイティブ車いすユーザーも、健常者も、みんなで車いすをつないで早さを競うリレーがあったり、
とにかく、体に障害があることを気にせず、ひたすら自動車の楽しさ、面白さ、わくわく感を味わえるイベントです。
私も会場でお手伝いさせて頂きます。
自動車のバリアフリー的可能性を感じにいらっしゃいませんか?
2019.9.11
〈*1〉麻生自動車学校のバリアフリーの取り組みを紹介しているページhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/feg/bmap/repo01.htm
〈*2〉(株)イフhttps://e-if.jp