vol.81 そもそも「nacamise(ナカミセ)」とは…
nacamise完成後の展開
去る10月27日にお披露目した「nacamise(ナカミセ)」は、そもそもどういうものか…今日はお話させて頂きます。
「nacamise(ナカミセ)」は、
入店〜施設内移動〜トイレを一筆書きのように撮影し、あるがまま、今あるままを見せる動画ツールです。
先日お披露目させて頂いたのは、そのメインとなる動画サンプル映像で、北大博物館1階にある「ミュージアムショップぽろと」「ミュージアムカフェぽらす」とトイレを撮影したものです。
nacamise(ナカミセ)は、文字通り「中を見せる」「店の中」という意味であり、「か」の字を「ka」ではなく「ca」にすることで「cam(ビデオカメラ)」という意味も入っています。浅草の仲店よろしく、どこか楽しく、ワクワクする、粋な雰囲気にしたいと名付けました。
日本商工会議所で行っている「小規模事業者持続化補助金」の対象事業として採択され今年12月中旬の完成を目指して今、サイトを製作中です。
完成後の展開は下記のようなイメージです。
それぞれのお店がすでに持っているHPなどにリンクを貼り、ワンクリックでnacamiseサイトに飛ぶことができるようにします。
nacamiseの目的
第一の目的は、グーグルのストリートビューよろしく、いながらにして「店内・施設内散策」が楽しめるサイトを目指しています。
スタビライザーつきカメラOsmo Pocketを使った、スムーズで臨場感溢れる映像で、あたかも自分が今、店を訪れ、店内散策を楽しんでいるような気分を味わって頂けます。
第二の目的こそがnacamise(ナカミセ)独自のスパイス。
それは、
段差があったり、エレベーターがなかったりしても、その、
あるがままの入店〜施設内移動+トイレを撮影して公開することで、
その施設やお店を利用したいと思う人自身に現状を把握してもらい、
対策してきてもらうことを可能すること。
車いすの友人がある時…
「先日行ったパーキングエリアに新しくパン屋さんができていて、
パンが大好きだし、入ってみたかったんだけど、中がどうなってるか分からなくて、もし、中に段差があったり、通路が狭かったらどうしよう、迷惑かけちゃうかな?って、色々考えちゃって、結局入らずに帰って来ちゃった〜」
と、話していました。
もしかしたらその店内は床に段差がなく、通路も広めで、難なく使えたかもしれないし、逆に、床が階段状になっていて、パンは買えても、レジまでの通路も狭く近づけなかったかもしれません。
いずれにせよ、中がどうなっているか分からない…から、入れなかったのです。
そしてトイレ。
私達はどうしても公共施設などで見かける2m×2mの広〜いトイレでなければ車いすの人は使うことができない!と思い込んでいますが、
一見狭く見えるトイレでも、トイレの入り口にどれくらいの段差があり、ボックスに入る幅が何センチかが分かっていれば、その人の障害の状況(車いすを使っているが、支えがあれば歩けるなど)によって、誰かに手助けしてもらえれば使える→「よし、そこに行く時は、友達と行こう!」…と判断することができるという訳です。
最近は、ストリートビューで、いながらにして世界の国や街を訪ね、知らない街を散策する感覚を楽しめるようになりました。それと同じように、店内散策を楽しみながら、同時にさり気なくバリアの有無をしっかりチェックできるnacamise。
12月中旬の完成を目指しています。
どうぞ、ご期待下さい!
2019.10.30