vol.87 歴史的な日〜れいわ新選組 木村氏、舩後氏国会で初質問

熱量が違う!「直接」の重み

11月5日と昨日11月7日に国会に歴史的な一歩が刻まれました。

れいわ新選組に所属する木村英子さん、舩後靖彦さんが質問に立ったことです。

木村さんが国会質問したことを報じる北海道新聞記事木村さんは、災害時における避難所のバリアフリー化やトイレの整備などについて、舩後さんは、消費税や「障害がある子供とない子供が共に学ぶインクルーシブ教育」などについてそれぞれ質問されました。

“歴史的一歩”というのは、単に、重度の障害がある当事者である議員が質問した…ということだけではありません。

生身の障害当事者が、国民の代表者として、国会で、直接声を届けたことこそ重要であり、

「健常者の議員が誰か(別の人物)の事情を話すのとでは違う」と木村氏が言うように、直接と間接とでは、言葉と存在の熱量が違うーーーー

お二人が国会に起っている姿を見て、つくづくそう思いました。

答弁にたつ大臣も、それぞれに対し、真摯な姿勢でお答えになっていたように思います。

障害は身体の機能の一部であり、それが話す・伝える機能における障害だったなら、そこを補えば良いのです。

アップグレードしてゆく国会

NHKニュース画面

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今回はいずれも秘書による代読という手法でした。

舩後さんの場合、最初の挨拶は、事前に舩後さんが書いておいた言葉をコンピューターの音声で読み上げ、本題の質問は秘書が代読。大臣と対話しする上で、その場で生じた質問については、透明な文字版を目で追い、それを介助者が読み取って質問する…という形式でした。

舩後さんに割り当てられた質問時間は25分だったところ、実際にかかった質問時間は45分。秘書が船後さんの意思を読み取る時間では、時計を止める措置がとられたそうです。

国民の代表として、生身の議員が出て質問し、要望を伝えることの真の意義、そして重みを目撃しました。

今後は、先にこのコラムでも紹介した、吉藤オリィさんが開発した分身ロボットを使って国会で答弁することも検討されているそうです。

話す・伝える部分に障害(バリア)があれば、それをテクノロジーで解消すれば良い。今の時代はそれが可能なのです。

国会という場が、当事者議員の登場によっていかにアップグレードしてゆくか…これからも注目して参りましょう!

2019.11.8

*木村英子さんの質問について報じるNHKサイト

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191105/k10012165311000.html

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