vol.86 「0円からバリアフリー」その7〜目の不自由な人へ料理を説明する方法
時計になぞらえて説明する「クロックポジション」
今日は、目の不自由な人に料理をお出する時、どんな風に説明したら良いかについて。
クロックポジションという、文字通り、時計に例えて説明する方法がとても便利で簡単です。
例えば、ごはん、お味噌汁、メインのおかず、副菜いろいろがセットになったランチで説明すると…
★「時計の中心にメインのおかず “おからのハンバーグ”ののったお皿があります。」
★「1時の方向に長いもを使った小鉢が…」
★「5時の方向にお味噌汁があります」
★「7時方向にごはんがあります」
……と、こんな風に、その人の正面に上から見た状態で時計の文字盤をあてはめて説明する方法です。
手を添えて、場所の確認をする場合は、上からではなく、横から添えるとOK!
上からだと熱い汁に触れてしまう場合がありますからね。
また、「1時の長いもの小鉢を下げて、お水を置きました」など…モノを移動させて時に一言添えるのもぜひ忘れずに!
目の不自由な人も、場所さえ分かれば一人でお食事できます。
一番大切なのは、「こうしなければ!」と、思い込んでがむしゃらに実行するのではなく、どんなサービスがその人にとって必要なのか?まずご本人に尋ねてからすることです。
分からないことはバンバン、ご本人に尋ねて下さい。
目の不自由な人にとってなにより嬉しいサービスは、言葉です。
どうしたら良いかを尋ね、料理のこだわりについての説明もぜひ!
そんな会話が、何より美味しいスパイスになります。
ぜひ、お店自慢の美味しいお料理を楽しく召し上がって頂いて下さいね。
2019.11.7