vol.103 ワンチームdeバリアフリー

地域で盛り上げるホテル!?

昨日、日帰りで東京に行って来ました。

早朝8時に離陸したエアドゥの機内誌をパラパラめくっていると、大好きな東京の下町「谷中」エリアの特集ページが♪…

エアドゥの機内誌

エアドゥの機内誌の谷中を特集したページ

コンソメスープと枝豆パン

サービスでもらった「枝豆パン」美味しかった♪

その中でとびきり素敵な情報に遭遇しました。

それは、「hanare(はなれ)」というホテル。

谷中「hanare」外観

http://hanare.hagiso.jp

 

hanareは東京・谷中のホテルです。
しかし、単に一つの建物に完結したホテルではなく、まち全体を一つの大きなホテルに見立てることで 地域と一体になったホテルです。(webサイトより)

「まち全体を一つの大きなホテルに見立て」…という一言に目が引き寄せられました。

宿泊室はまちの中。
大浴場はまちの銭湯。
ホテル自慢のレストランはまちの美味しい飲食店。
お土産屋さんは商店街や路地に店を構える雑貨屋さん。
文化体験はまちのお稽古教室やお寺で。

一つの建物で完結させるのではなく、役割を分散し、地域ぐるみで一つのホテルを創る…

しかも、新しく何かを造るのではなく、今ある資源を生かし、見直すことで、

無二の付加価値を見いだす…昨今の潮流SDGsにも通じる素晴らしいアイディア。

まさにワンチームで作る「おもてなし」!

hanareの地域連携相関図

「hanare」の地域連携相関図 クリックでジャンプ!

実は、これと同じようにワンチームでバリアフリー観光に取り組んでいる所があります。

それは、伊勢志摩です。

各旅館の強み・弱みを補い合ってエリアでバリアフリー化

伊勢志摩は、言わずと知れた、日本最古の観光地ですが、最古だけあって、

日本家屋独特の段差の多い旅館も多く、伊勢志摩を訪れる中で最も多い高齢者層には不向き。ドカンとバス数台でのりつける大型旅館にお客さんが流れてしまい、各旅館は閑古鳥…という結果に。

そのことに危機感を持った地元有志が立ち上がり、NPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンターを設立、ローラー作戦で、障害当事者目線を生かした資源の掘り起こしを行いました。

☆近鉄・伊勢市駅近くの「日の出旅館」は段差だらけだけど、日本家屋の良い雰囲気を生かし、市の補助金でユニバーサルルームを一つ増設、車いす宿泊可能に。

☆二見浦近くにある「浜千代館」は、エレベーターはなく、車いすは難しいけど、歩くのに問題ない目の不自由な人には波の音も聞こえて雰囲気を味わってもらえる…

など、それぞれの旅館の作りや条件をつぶさに調べてセンターで一元化することで、

体や障害の状態に合わせておすすめ旅館を振り分ける…まさに、伊勢志摩地域一帯がワンチームとなり、バリアフリー観光を可能しているのです。

伊勢志摩バリアフリーツアーセンターのwebサイト

 

これを応用すれば、たとえば、車いすトイレがない呑み屋さんでも、どこか近くにあるビルのバリアフリートイレが使えるよう連携したり、共同でそうしたトイレ情報を共有することで、地域でバリアフリー化ができたり…

バリアフリーは、一箇所で実現するのではなく地域で分担・協力することで実現することもできるのです。

 

と、今日は流行にのっかって…「ワンチーム」を使ってみました(笑)。

次に、東京に行く時は、一日余裕をもってでかけ、ぜひ「hanare」に泊まってみたいと思います。

2019.12.4

 

余談ですが…

帰りのエアドゥの座席後ろのマガジンラック。

テーブルだしたら…あらま、雑誌の下が丸見え。

お相撲さんのまわしに見えてしかたがなかった私…(笑)。

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